教育学科 / 「人」が「育つ」、「人」を「育てる」ことを学び「人間の尊厳」への洞察を深めていく

卒業生からのメッセージ

松本 悠風さん

勤務先家庭裁判所 家庭裁判所調査官補、2022年教育学科卒業

教育社会学ゼミでは、自分達の生活がどのような仕組みで成り立っているかを考えることができました。また他学科の講義も多く履修し、幅広い視点を学べました。その中で、自分は大切に扱われるべき存在だと感じられる事で他者をも大切にできるのではないか、という自分なりの理解に至りました。現在は家庭裁判所で、非行や家庭内紛争等の当事者と関わる仕事をしています。教育学科での学びを糧に、それぞれの人の暮らしに向き合っていきたいです。

※勤務先・所属等は2022年5月現在のものです。

鈴木 泰地さん

勤務先国際協力機構(JICA)資金協力業務部、2021年教育学科卒業

「誰一人置き去りにしない」この価値観を持ち、これを世界というベクトルへ向けたきっかけが上智大学での学びでした。世界にはあらゆる不当な搾取を受けている人々がいます。上智大学はその現状を深く学び、自分なりの意見を生成できるうってつけの環境でした。ゼミでの学びの中で開発途上国に関心を持ち、少しでも公正な社会を築く一助になれればと思い、今はJICAで日々精進しております。

※勤務先・所属等は2021年6月現在のものです。

渡辺 世奈さん

勤務先一般社団法人農山漁村文化協会勤務、2021年教育学科卒業

教育社会学ゼミで教育の側面から社会を見ていく中で、日々変わりゆく社会に興味を持つようになりました。
「自分の食べるものくらい自分でつくれるようになりたい」。大学進学を機に上京し、一人暮らしをする中で食材を買うことしかできないことに疑問を持ち続けていました。今は、バイクに乗って、文化財を届けたり、記事のネタ集めをしながら地域を回っています。『現代農業』という雑誌を通し、自分と農業との関わり方を探す日々を過ごしています。

※勤務先・所属等は2021年6月現在のものです。

山本 紗也華さん

勤務先文部科学省初等中等教育局幼児教育課、2014年教育学科卒、16年教育学専攻修士課程修了

教育学を学問的に学べ、教員免許も取得できる点に魅力を感じ、上智大学に入学しました。振り返ると、多様な価値観を持つ友人と議論を深めたり、時には教育現場に足を運んだりと、先生方のご指導のもと様々な経験をする中で、学ぶ楽しさと出会えた学生生活でした。
現在文部科学省において、幼稚園の教育課程の理解推進や指導資料の作成等に携わっていますが、教育学科での学びは仕事においても活かされており、私の原点になっています。

※勤務先・所属等は2021年6月現在のものです。

南 真由さん

勤務先JICA「みんなの学校」専門家(開発コンサルタント)、インド・チェンナイ大学院修了、2014年教育学科卒業

マダガスカルとニジェールにおいて、JICAの住民参加による教育開発プロジェクト「みんなの学校」に携わっています。教育学科での4年間は学問的知識を学ぶだけでなく、特に3,4年のゼミでは、具体的な教育開発プロジェクトについて分析し議論する機会も多く、国際教育協力の現場でキャリアを切り開くための視野が広がりました。上智で学んだ4年間が、私の軸となっています。

※外務省「草の根・人間の安全保障無償資金協力」外部委嘱員としてインドのチェンナイ領事館にて勤務後、現職。

※勤務先・所属等は2021年6月現在のものです。

河東田 敦さん

勤務先八雲学園中学校高等学校 中学部長、1998年教育学科卒

幅広い視点から教育を学びたいと思い、教員養成系ではなく上智大学教育学科を選びました。これまで20年以上、社会科の教員として教壇に立っていますが、学習指導要領改訂や大学入試改革など、教育の現場は目まぐるしく変化しています。しかし、こうした変化に対応できているのは、大学時代に学んださまざまな経験があったからだと思います。また、先生方や同窓生とのつながりが続いているだけでなく、教え子が入学して新たなつながりがうまれています。

※勤務先・所属等は2021年6月現在のものです。

黒木 健さん

勤務先横浜市立斎藤分小学校長(神奈川区)、1993年教育学科卒

現在、横浜市立小学校で校長として勤務しています。大学卒業後は、旅行会社と航空会社に勤務し、ドイツと中国で計6年間の海外勤務も経験しました。ある時、自分が育った横浜市で、民間企業でのマネジメント経験者を対象に学校長を公募していることを知り応募、そして現在に至ります。また、横浜市小学校外国語活動・外国語研究会にも所属し、小学校における英語教育の研究・推進にも尽力をしているところです。
教育学科で学んだことは、現在の公立小学校での業務には勿論のこと、民間企業での業務にも生かすことができたと感じています。教育学とは、つまるところ「人間とは何か」ということを追究する学問分野であり、教育学科での学びは、人との関わり方を学ぶ際の自身の礎ともなりました。そして、社会人となった時に、また海外勤務の際にも、多様な価値観をもつ人たちと、どのようにコミュニケーションをとったらよいのかを考える際の力ともなり得ました。教育学科で学んだ自身の経験は、今でも私が物事を考える際の大きな拠り所となっています。

※勤務先・所属等は2021年6月現在のものです。

長尾 和洋さん

勤務先ソニー生命保険株式会社 本社勤務、教育学科同窓会会長、1986年教育学科卒

私の企業人としてのテーマは「情報デザイン」です。デザインとは「意匠・設計・計画」を意味しますが、前職であるアパレルも現職である保険/金融も、企業意思(情報)の伝達と期待感の醸成を通した経済活動である点では同じです。情報を早く正しく伝えるためには、デザインが必要です。教育学と情報デザインはとても高い親和性があります。教育学を学ぶということは、コミュニケーションの効果・効率的な方法(デザイン)を学ぶことに他ならないからです。教育(学)者を目指す方も、企業・起業人を目指す方も、教育学に是非ご注目ください。

※勤務先・所属等は2021年6月現在のものです。