社会福祉学科 / 社会的・文化的に生きる「人間の尊厳」を研究しこれからの福祉社会のデザインを描く

香取 照幸特別契約教授

研究分野社会保障政策論・社会保障財政論

教員プロフィール

主な大学院担当科目

社会福祉特殊講義

これまで指導した主な研究

なし(新任教員のため)。

これから入学したい方へのメッセージ

私は昨年度まで国家公務員として厚労省、そして外務省に勤務していました。

職場の後輩たちや医療・福祉の現場で働く多くの人たち若者と一緒に仕事をしてきて思っているのは、制度の理念と現場の実践は相互依存の関係にあるということです。

どんないい制度を作っても、現場が動かなければ実現されない。現場の共感が得られないような制度の枠組みは動かない。制度の理念は現場で実践されて初めて形になります。

他方で、制度は現場の実践を支え、保障するものです。制度を作る過程というのは、現場がいろんな問題を提起する、それを制度が受け止めていくプロセスです。

制度が理念を体現し、その理念が現場で共有され、現場の実践を通じて形になっていく。

そこから見えてくるもの、それは、制度と現場の上位概念とは「理念」だということです。

制度は何のためにあるか。現場の実践、ケアを支えるものは何か。現実にそこで実践される中身を支える理念が何かというのが大事です。

介護保険の議論をしているときに、介護の社会化、自立支援、尊厳、生活の中の介護、様な理念が語られました。どれも頭でつくったものではなくて、現実のサービスの中から生まれた理念です。理念だけが宙に浮いているわけではありません。

理念がきちんと共有されていれば、現場と制度は必ずポジティブに動いて行きます。

そういった制度理念をきちんと定位することができるか、それを理解することができるかということが、政策担当者にとっても、実践する人にとっても、研究者にとっても大事なことです。

皆さんには、そういう視点で物事を考えることのできる「知的訓練」を積んでいただきたいと思っています。