看護学専攻

入試説明会

看護学専攻の入試説明会について

日時:
第1回 2024年6月5日(水) 18:00~(オンライン参加可)
第2回 2024年11月6日(水) 18:00~(オンライン参加可)
場所:
四谷キャンパス 2号館16階 2-1630会議室
  • 入学ご希望の方は、入試説明会に必ず参加し、希望する研究分野の教員(未定の場合は専攻主任)と面談をしてください。
  • 参加申し込みに関するご相談は、下記の看護学専攻事務室までご連絡ください。
  • 説明会への参加の都合がどうしてもつかない方は看護学専攻事務室までご相談ください。
  • 研究指導の領域は、基礎、成人、老年、小児、母性(ウィメンズ)、在宅、地域、養護、国際看護学です。

*前日の17:00まで、こちらのフォームまたは、以下の連絡先メールアドレスで申し込みを受け付けます。

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*大学院入試説明会はこちら

連絡先

看護学専攻事務室 E-mail:dp-nurse@sophia.ac.jp

原点に立ち返り、自分を知る、他者を知る、看護を追究する

看護学専攻は「共生支援」をキーワードとしています。

さまざまな個性をもつ人々がともに幸せに生きること、そしてそれらの人々が自立・自律できるように支援することに焦点をあてて、それぞれのフィールドで活躍するための研究的視点をもった実践力や指導力の修得をめざします。

上智で学ぶことの特長は次の3つ!

ケアリングについて学びを深める

本学の教育基盤となっているキリスト教ヒューマニズムの精神は、そのまま「人間の尊厳を尊重し、ケアする」という看護の心に通じます。哲学・宗教・倫理から看護の中核概念である「ケアリング」について学びを深めることで、職業的アイデンティティや看護の専門性を問い直します。

日ごろ携わっている看護を再考する

看護の現場でさまざまな人とふれあい、得られた経験は尊いものです。その経験を今後の看護実践の糧にするためには、洞察や内省が必要です。教員や院生仲間とのディスカッションを通して、これまでの経験を振り返ることで「実践知」を作り出していきます。それとともに看護学がどのような位置づけにあるのか、その特徴はどのようなことか、他の学問領域の知識や理論の成り立ちをふまえ、それをどのように看護学に適用すればよいのか、というようなことを考究します。

総合大学で学ぶ

看護の対象となる人々や地域のこれからを考えるとき、他分野の知識を融合させ、他分野の人々と連携することは必須です。総合人間科学研究科の中にある、心理、教育、社会、社会福祉の他専攻はもとより、哲学や死生学、医療経済、国際関係のことなど他研究科での学修も可能です。異なる価値観にふれることで、自分自身の価値に気づき、自分と看護にイノベーションを起こしましょう。

3つのポリシー

アドミッションポリシー

本専攻の教育研究の目的を踏まえ、以下のような人材を求めています。

  1. 看護の様々な現場で実践を行い、高い実践能力と職業倫理性をもつ学生。
  2. 看護学の研究を通じて、看護学の発展ならびに国内外の医療健康問題の解決に寄与したいという意欲を有する学生。
  3. 医療・看護における現象を論理的かつ客観的に分析できる柔軟な思考性をもつ学生。

ディプロマポリシー

本専攻では、人間に対するケアリングをディシプリンとして捉えるとともに、実践に生かせる研究力ならびに指導力を兼ね備えた人材の育成を目指しています。

人々の発達・健康レベルに応じた最善の健康支援を目指した実践能力と研究能力、臨床現場で指導的役割を果たすことのできる能力、学際的、総合的な視野をもって国内外で活動する力を身につけた人に修士(看護学)の学位を授与します。

カリキュラムポリシー

本専攻は、国内外の医療健康問題の動向における重要課題に鑑み、「共生支援」のキーワードにもとづいて、良質のケアリングにかかわる発展的かつ実践的な研究を行うためのカリキュラムを設けています。

具体的には、看護研究に関する基礎力を充実させる科目とケアリングについて考究する科目、さらに自己が研究を通して深めたい専門看護学に関する科目およびそれを支持する科目を開設しています。また、修士論文執筆とプレゼンテーション能力の修得のため、演習を開講し、研究計画検討会、修士論文発表会を設置しています。

担当教員の紹介および主な研究テーマ

※五十音順

石川 ふみよ

石川 ふみよ教授

一言メッセージ
急性期から終末期のあらゆる時期に必要なリハビリテーション看護について、一緒に追究できればと思います。
主な研究テーマ
高次脳機能障害をもった患者とその家族の支援に関する研究
草柳 浩子

草柳 浩子教授

一言メッセージ
日々の看護実践で悩んだり疑問に思ったりしたこと、いつものことだと思って疑問にも思わなかったことにじっくり向き合って、これからの小児看護を考えてみませんか。
主な研究テーマ
  • 病棟や外来における子どもや家族の看護支援に関する研究
  • 小児看護教育における教育プログラムの検討
  • アクションリサーチを用いた研究
坂井 志麻

坂井 志麻教授

一言メッセージ
日頃の実践から、地域包括ケアにおける多職種連携や意思決定支援に興味がある方、ぜひ一緒に探求していきましょう。
主な研究テーマ
  • 地域包括ケアにおける入退院支援や多職種連携に関する研究
  • 外来における在宅療養支援に関する研究
  • アドバンスケアプランニングに関する研究
﨑山 貴代

﨑山 貴代教授

一言メッセージ
リプロダクティブ・ヘルスに関する臨床での疑問や課題をもとに、対象のWell-beingを実現するケアについてともに考えていきましょう。
主な研究テーマ
  • 不妊に悩む女性および家族の支援
  • コンセプションの視点からみた生活習慣病の予防に関する研究
  • マタニティヘルスに関する研究
島田 真理恵

島田 真理恵教授

一言メッセージ
母子とその家族への切れ目ない支援をすることに寄与する研究を一緒に考えていきましょう。
主な研究テーマ
  • 周産期の切れ目ない支援に関する研究
  • 産後の母子の支援に関する研究(産後ケア、開発した産褥期育児生活肯定感尺度を活用した研究)
塚本 尚子

塚本 尚子教授

一言メッセージ
看護職として目的意識と使命感をもって臨床実践に取り組んでいる方にいらしていただきたいと願っています。
主な研究テーマ
  • 看護の良い組織風土づくりに関する研究
  • がんサバイバーの心理的適応に関する研究
  • 自己概念、自己効力感、バーンアウト、ストレスなどの心理変数を用いた研究
両羽 美穂子

両羽 美穂子教授

一言メッセージ
看護実践を通して出てきた疑問や課題について、一緒に考え、解決できるようにサポートしたいと思います。
主な研究テーマ
  • 看護専門職の生涯学習支援
  • 看護専門職のマネジメントに関する研究

修士論文一覧

2017年度

  • エンパワメント構造が中堅看護師のキャリアデザインを介して精神的エンパワメントに及ぼす影響

2018年度

  • 乳がん患者のがん罹患の意味づけ方法による心的外傷後成長への影響

2019年度

  • 家族が望む代理意思決定支援に関する研究
  • 人工呼吸器装着患者の援助に対する看護師のリフレクション

2020年度

  • 成人期にある高次脳機能障害をもつ人の自己概念に影響を及ぼす重要他者からのかかわり

2021年度

  • 中堅看護師の後進育成と組織アイデンティフィケーション及び専門職アイデンティフィケーションの関連について
  • 脳卒中患者の急性期における思い- 「諦めない」思いからの分析 -
  • 助産師が捉える無痛分娩を選択した女性の経験
  • 手術室看護師が捉えた周術期看護の専門性

2022年度

  • 人工呼吸療法を受ける神経変性・筋疾患患者の看護ケア内容とケア量調査
  • 悪性脳腫瘍患者の家族が代理意思決定をする際の手がかり
  • 行政機関で働く新人保健師の実践能力向上に必要な主体性

修了後の進路

大学教員、研究員、看護師、助産師、保健師

修了生から一言

笹本 麻実さん

修了年2017年度修了生(6期)

修士課程の2年間は、看護学専攻のみならず、他専攻の様々な専門領域の方たちと議論する機会に恵まれた、とても刺激的な日々でした。そのような日々から、私は、医療を取り巻く諸問題や、看護の対象である人間について多角的な視点と考察する力を得ました。進学前から同じ臨床現場で働き続けていますが、自分の役割の広がりや、やりがいが増していることを実感しています。

山形 寛さん

修了年2020年度修了生(9期)

看護学専攻では総合大学の特色から、他分野の講義を受講できることや他専攻の学生と議論することで、看護を俯瞰的に見ることや看護の独自性について深く考えることができる点が大きな魅力であり、私自身も有意義な2年間を過ごすことができました。

修士課程では高次脳機能障害をもつ人へのインタビュー調査を行いましたが、研究の準備から調査・分析に至るまで指導教員の先生が常に暖かくご指導くださいました。

修了後は大学の教員となり学生への指導、研究活動を継続しています。皆さんの上智大学大学院での実りある学びが、今後のステップアップにつながることを願っております。

在校生から一言

近藤 真澄さん

入学2022年度入学

私は働きながらの大学院生活を送っていますが、得られた学びを即実践できる環境にあるということは最大のメリットだといえます。最初は仕事と学業の両立をさせることが不安でしたが、先生方のご支援のもと、心身ともに充実した生活を送ることができています。

また、講義を通じて様々な分野のプロフェッショナルである先生方や、多様な看護背景を持つ学友と意見を交わし合えることは、新たな学びと共に視点や視野の広がり、奥深さを知ることができ、学ぶ喜びを実感しています。

早川 満さん

入学2022年度入学

私は臨床現場で働きながら学生生活を送っていますが、看護学専攻のカリキュラムは『働きながら学べる昼夜開講制』であり、仕事と学業を両立しやすい環境が整っているため、自分の時間を十分に確保しながら通う事ができます。

また、講義では国内外の健康問題の動向における重大課題を鑑みて自己の専門分野に照らし合わせて追及していく事で、『臨床現場で果たすべき自己の役割」を思い描きながら学ぶことができます。臨床現場でモヤモヤしたことなどがあれば、すぐに先生方や頼れる同期に相談でき、さらに他専攻の学生からの意見を聞くことで多角的な視点から物事を考えられる環境が一番の魅力です。