研究科委員長挨拶

ご挨拶


研究科委員長 上野 正道

2025年、上智大学大学院総合人間科学研究科は、設立から20周年という大きな節目を迎えました。

この20年、総合人間科学研究科は「人間の尊厳」という本学の根本理念を軸に据えながら、「科学の知」「臨床の知」「政策・運営の知」という三つの柱のもと、学際的な教育と研究を着実に積み重ねてきました。いま私たちは、この歩みをさらに深化させ、未来へと展開していく新たなステージへと踏み出そうとしています。

本研究科は、「他者のために、他者とともに」生きる人間の教育を使命とし、「叡智(ソフィア)が世界をつなぐ」という上智大学の理念のもと、教育・研究・社会貢献において挑戦的で創造的な実践を続けています。

教育学・心理学・社会学・社会福祉学・看護学の5専攻が連携し、それぞれの専門性と実践知を融合させながら、サステナビリティ(持続可能性)、インクルージョン(包摂)、ダイバーシティ(多様性)といったグローバルな価値を体現する学びの場を構築しています。専攻間の活発なコミュニケーションを促すために、毎年秋に大学院生懇談会を開催し、学問領域の垣根を越えた交流と共同研究を実施しています。

私たちは、異なる価値観を持つ他者とともに学び、生涯にわたって成長し続ける力を育む教育を通じて、次世代の高度専門職業人・研究者の育成に力を注いでいます。特に、理論と実践を架橋し、高度な教育・研究・臨床・政策立案を推進しつつ、地域・国家・国際社会と連携しながら、未来社会に向けたイノベーションの創出に貢献してまいります。総合人間科学研究科は、人間らしい、包摂的な未来社会の構築をめざしてこれからも力強く歩み続けます。

本ページでは、各専攻からのメッセージをご紹介しています。私たちの取り組みに関心をお持ちの皆さまにとって、進路や研究の手がかりとなれば幸いです。